はじめに
入手したIntel N100搭載 8インチUMPCですが、内蔵しているSSDはSATA接続のものでした。
より性能アップのため、NVMe(PCIe)SSDがつかえるのかを調査しました。
分解
まずは、PC本体を分解します。
裏蓋を固定するネジの1箇所に、封印シールが貼ってありますので、これを剥がします。
裏蓋は、ネジ6箇所で固定されています。
画像の赤丸部分です。
ネジ6箇所を外したところ。
ネジには、ネジロック材が塗布されています。
それほど強力なものではないので、簡単に外せます。
外した裏蓋の内側です。
ヒートパイプの部分を薄くするなど、本体を薄くしようとする努力が見えます。
SSDは、画像の赤枠で囲った部分にあります。2242サイズSSDです。表面に樹脂シートが貼り付けてあります。
ちなみに、バッテリは変わった形状をしていますが、型番:WYC7058128 で探すと、交換用部品としても販売されているようです。
SSD
SSDを取り外しました。この写真はSSD裏側です。
SSD表面の樹脂シートを剥がそうとすると、ラベルも一緒に剥がれそうでしたので、やめました。
SSD自体は、樹脂シートは剥がさずに取り外し可能です。
手持ちで2242サイズのNVMe M.2 SSDがなかったので、2230サイズのM.2 SSDで試してみます。
このSSDは、SABRENTのPCIe4.0 x4対応の2230サイズ、容量1TBのSSDです。
ソケットには水平に挿入します。
2242サイズに対して、2230サイズのSSDは長さが12mm足りないので、マスキングテープを使って固定しました。
テストだけなので、これで十分です。
果たしてつかえるのか
BIOS上で確認してみました。
一般的なPC同様、起動時に「Del」キーを押すことでBIOSに入れます。
いろいろ探したところ、ここに「Sabrent 」の文字を発見。
Windows11のインストールメディア(USBメモリ)から起動して、インストールをしてみます。
「場所の選択」でもしっかりSSDが認識されています。
CristalDiskInfoでみると、「対応転送モード」が「PCIe 3.0 x4 | PCIe 4.0 x4」と表示されています。
これは、UMPC本体側が、PCIe 3.0 x4 に対応しているということです。
CristalDiskMarkは、各1回しか測定してませんが、純正のSATA接続のM.2 SSDの性能を遥かに上回ります。
つぎは
今回のテストで、このUMPCは PCIe3.0 x4 のSSDに対応していることがわかりました。
そこで、2242サイズのPCIe3.0 x 4に対応した、NVMe M.2 SSDを注文しました。
到着したら、WindowsとLinuxの両方をインストールし、デュアルブート(もしくはマルチブート)できるUMPCをつくる予定です。
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