はじめに
ジムニーJB64/JB74のエアコンドレインホースが、4型から変更になっています。
推測ですが、エアコンの排水が、ラダーフレームの上面に落ちないようにする対策のようです。
著者のジムニーは1型です。4型の部品を流用してアップデートしてみました。

タイヤハウス側から覗いたところ。
ホースは見えませんが、矢印のように水がラダーフレーム上に落ちます。
この部分、雨の日や水たまりの走行で普通に濡れる部分なので、エアコンのドレイン水が流れたところで、すぐに錆びる心配もないと思います。それで錆びるようだったら、凍結防止剤が混じった雪や水がついたら、あっという間に錆だらけになってしまいますね。
この記事掲載時点での著者のジムニーJB64は、4年半/約6.5万km走行していますが、フレームに錆や苔のようなものはまったくありません。
用意した部品
部品リスト
- 4型のエアコンドレインホース スズキ純正部品 品番:95480-80T00
- ホース継ぎ手:NORMA(ノールマ) 2方型ホース継手 ポリアセタール樹脂製 GS-10 など
- タイラップ150mm長(耐候性のあるもの):ヘラマンタイトン AB150-W など
- 結束バンドベース:ELPA KBB-N3010P(BK) など
- 両面テープ(自動車外装パーツ用):3M スコッチ KCA-15R など
- M5首下長さ16mmの低頭ねじ
- ゴム系接着剤:ボンドG17 など
4型では、ホースが延長されたうえに、車体への固定が追加となっています。(車体にボルトが溶接されており、そこにホースの固定構造部分が差し込まれている)
1型〜3型には、その溶接ボルトがないため、代わりとなる固定部品も作成します。部品リストの「結束バンドベース」以下4つがそのための部品です。
必要工具
- 小型の先曲がりラジオペンチもしくは、目玉クリップ:ホースクリップ取り外し用
- ハサミ(大きめのもの):ホースカット用
- パーツクリーナー
- ウェス
部品説明

エアコンドレインホースを車体に固定するための、結束バンドベース(写真左:ELPA KBB-N3010P(BK))と、ホース延長のための継ぎ手(写真右:NORMA(ノールマ) 2方型ホース継手 ポリアセタール樹脂製 GS-10)です。
さらに、4型のホースをそのままつける場合、車体へのホース固定位置が結構シビアです。適当につけてもあとで調整できるように、ホースを延長しました。そのための継ぎ手です。
事前準備 固定用部品の作成
エアコンドレインホース取り外し

目玉クリップで、写真のようにホースクリップをつかんで広げ、ホースを抜きます。
目玉クリップのバネは、ホースクリップを開くほど強くないので、手で力を加える必要がありますが、ないよりはあった方がかなり楽です。
ドレインホース加工(さらなる改善)
上の、INFO3で書いたとおり、ホースをさらに延長します。

用意しておいた継ぎ手を使って、2本のホースをつなげます。
この時、差し込みが固い(滑りにくい)ので、パーツクリーナをホースの内面にスプレーします。
こうすると、滑りやすくなり、簡単に差し込みや向きの回転ができます。(パーツクリーナーが乾くと、元のように滑りにくくなります)
延長したホースの向きは、ドレインホースを車に仮づけして調整しました。
対策品取り付け
しっかりはめないと、室内に水や匂いが入ってきます。
ホースの先端にスリットが入っているので、スリットがない位置まで差し込む必要があります。
ホースをしっかりはめないと、エアコンの水が室内にもれます。
泥のある場所を走ると、ドレインホースに泥がかかります。走行後は、泥でドレインホースがふさがっていないか、チェックしたほうが良さそうです。
ちなみに、空調のファンを作動させると、ホースから風が出てきますので、それで確認できます。
おわりに
個人的には、放置しようと思ったのですが、自分でできる範囲であったし、ホースも安価だったのでやってみました。
ただし、ホースがつまる可能性が前よりも高くなったため、定期的にチェックしなければいけないと思ってます。
今回のドレインホースの取り替えは、自信のない方は、自動車修理工場などにお願いしましょう。
ちゃんとやらないと、エアコンのドレイン水が室内に漏れたり、室外から水や匂いが入ってきます。
ただ、スズキ正規ディーラーでは、改造扱いとなり、やってくれないかもしてません。(当然、無償修理の対象ではありません)
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