はじめに
ONE-NETBOOK製のUMPC、OneMix4を入手してもうじき2年。
買った当初から、内臓のSSDって何?というのもあって、いつか実物を見てみたいと思っていましたが、内臓SSDの劣化が見られるようになったので、交換してみることにしました。
おおよそ2年使用したSSDの状態を、CristalDiskInfoでチェックしました。
そんなにヘビーに使用していませんが、
健康状態は、93%
になっています。
SSD名称は、
One-Netbook PCI-E 512G SSD
となっていて、One-Netbookのオリジナル品。
PCIe 3.0 x4の製品です。
このSSDの情報はネット上でも見つけられませんでした。
CristalDiskMarkでの測定結果。
購入した時から劣化は見られません。
シーケンシャルリード/ライトとも、それほど早くない製品。
もしかしてQLCチップ品か?
最近入手したHIKSEMI FUTUREに交換したら、読書き速度が倍になると思っての、今回の交換です。
OneMix4の分解・SSD交換
OneMix4の裏ブタを固定しているネジ6か所を外します。
外したネジです。ネジロックが付着してます。
プラスねじす。
裏蓋は、写真の位置でツメで引っかかってます。
蓋をまっすぐ上方にはがそうとすると、このツメがひっかかっります。ここから無理にはがそうとすると、裏蓋が曲がりそうです。
角から斜めに持ち上げると、ツメがほとんど引っかからずに裏蓋が外せます。何かでツメを押し込むとか、そういう作業はしなくても大丈夫です。
OneMix4の中身です。
半分ぐらいをバッテリーが占めています。
赤枠部分がSSDです。
あれ?小さい...!
SSDを外してみました。
これ、2242サイズのM.2 SSDですね。
上に貼ってあるスポンジようなものは、たぶん放熱パッド。裏ブタに熱を逃がしている模様。
OneMix4は、2242サイズと2280サイズのいずれかのM.2-SSDが使用できるようになってます。
- 2242サイズは、スペーサーを使用
- 2280サイズは、スペーサーを外して
となります。
ちなみにSSD固定ネジは特殊で、かなり細い径のものです。なくさないようにしましょう。
ドライバーは+の00サイズ。精密ドライバーを使いました。
このSSDソケットは、一般的なものと違って注意が必要です。
普通、SSDを装着するときは、基板に対して斜めにさしてから、基板に平行になるよう押しながらネジ止めですが、
これは、その角度が小さめです。下の写真がそれです。ほぼ基板に平行にSSDを差したほうがよいでしょう。
無理に斜めに入れて、ソケットを壊さないように。
SSD交換
今回交換したSSDは、HIKSEMI FUTURE 1TB。
PCがPCIe3.0 x4ですので、SSDのPCIe4.0 x4はオーバースペックですが、SSD側がボトルネックになりませんので、PC側の性能がわかります。
交換後の内部の写真です。
Windowsをクリーンインストールして測定した結果です。
シーケンシャルリード/ライトともに、あまり変わらない...。
RND4K Q32T16がかなり改善してますが、全体的に期待していたほどではないです。
OneMix4に純正採用のSSDの正体は
HWiNFO64で、純正採用のSSD、One-Netbook PCI-E 512G SSDのコントローラーチップが、PHISONのPS5013-E13だとわかったので、
Phison_nvme_falsh_id2というツールで、情報をみてみました。
・・・省略・・・ Model : One-Netbook PCI-E 512G SSD Fw : EDFM60.0 HMB : 2184 - 558688 KB (Enabled, 64 M) Size : 488386 MB [512.1 GB] LBA Size: 512 ・・・省略・・・ Bank00: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank01: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank02: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank03: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank04: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank05: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank06: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Bank07: 0x2c,0xc3,0x8,0x32,0xe6,0x0,0x0,0x0 - Micron 96L(B27B) TLC 512Gb/CE 512Gb/die Controller : PS5013-E13 ・・・省略・・・ Bit Per Cell : 3(TLC) PMIC Type : PS6103 PE Cycle Limit: 30000/500 SLC cache : 0x600000/0x340000 ・・・省略・・・
NANDフラッシュメモリは、TLCが使われてます。また、メーカーもMicron。
思ったより、ちゃんとしたもののようした。
まとめ
QLCだと思っていた純正採用の、One-Netbook PCI-E 512G SSDが、実はTLCでだったこと、
比較的高性能なSSDを入れても、さほど性能アップにならなかったこと、
以上から、このあとSSDを元に戻してしまいました。
交換するなら、速度2,000MB/s程度のSSDでも十分そうです。
もう少し劣化が進んだあと、安価にSSDが入手できたら、また交換しようと考えてます。
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