ドメインの引越し作業もこれで最後です。
今回は、Synology NASのWeb Stationで、手順3で設定したテスト用Webサービスから、実運用のためのWebサービスに変更します。
その後、Wordpressデータベース内のURLを新しいものに変更して終了です。
Webサービスの、テスト→Wordpress運用 への設定変更
まずは、Synology NASにWebブラウザでアクセスし、Web Stationを起動します。
Webサービスの新規作成
- 「Webサービス」
- 「作成」
とクリックします。
次に表示されるウィンドウで、
- 「ネイティブなスクリプト言語ウェブサイト」を選択し、
- 「サービス」に、旧ドメインで運用していたのと同じ、PHPのバージョンと、その「スクリプト言語の設定」を選択します。
- その後、「次へ」をクリック
- 「名前」には、任意の識別名。例では「mohlog_com」 ちなみに、「.」ピリオドなど使えない文字があります。
- 「説明」には、任意でこの設定の説明を入力
- 「ドキュメントルート」は、前回コピーして作ったフォルダを「参照」ボタンを押して選択
- 「HTTPバックエンド サーバ」は、旧ドメインの設定と同じ「Apache・・・」を選択
- そのほかは、デフォルトのままとしました。
- 「次へ」をクリック
入力した内容の確認画面がでるので、間違いがなければ「作成」をクリック
「OK」をクリックすることで、フォルダとファイルのアクセス権限を自動的に設定しなおしてくれます。
Webポータルの設定
手順3で設定した、テスト用のWebポータルを変更します。
- 「Web ポータル」をクリック
- (手順3で作成したテスト用Web ポータル)今回の例では、「mohlog-test」をクリック
- 「編集」をクリック
- 「サービス」欄に、先ほど設定した、Web サービスをリストから選択(今回の例では「mohlog_com」)
- 「ホスト名」と「ポート」は手順3のテスト時から変更の必要はありませんが、念の為確認。
- 「適用」をクリック
Webポータル設定完了
以下のようになれば、完了です。
データ内URLの変更
このまま、https://mohlog.comにアクセスすると、トップページは表示されますが、そこからのリンクは、旧ドメインのURLのままです。
これは、データベース内にあるURLが変更されていないからです。
ここでは、URLの修正方法を紹介します。
Search-Replace-DBのダウンロード
データベース内のURL変更には、「Search-Replace-DB」というツールを使用しました。
以下リンクからダウンロードできます。
Database Search and Replace Script in PHP
詳細は省略しますが、ダウンロードするには、名前とメールアドレスの登録が必要です。
実際のダウンロードURLは、メールで送信されてきます。
Search-Replace-DBのインストール
インストールというほど大袈裟ではありません。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍してできる、「Search-Replace-DB-master」といフォルダを、Webサイトのルートディレクトリ(上記でWebサービスの設定ではドキュメントルート 今回の例では、「web/mohlog_com」)にコピーするだけです。
Search-Replace-DB起動とデータベースへのアクセス確認
Webブラウザから、「(ドメイン名)/Search-Replace-DB-master/」にアクセスすることで起動します。
今回の例では、「https://mohlog.com/Search-Replace-DB-master/」
起動したら、「Database Details」に新しいドメインのWebサイト用として作った(コピーした)データベースの情報を入れます。
- データベースの名前
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード
- 「localhost」
- 「3306」
「Test connection」をクリックして、データベースにアクセスできるか確認します。
正常にアクセスできたら、緑色の「Success・・・」が表示されます。
もしエラーが出たら、どこかが間違っています。
URLの置換
今回、旧URLは、「https://jpcmoh.myds.me/mohwp」で、新URLは「https://mohlog.com」になりますので、「jpcmoh.myds.me/mohwp」を「mohlog.com」に置き換えます。
「replace」欄に旧の「jpcmoh.myds.me/mohwp」
「with」欄に、新の「mohlog.com」
を入力します。
ウィンドウの下の方にある、
- 「Do a safe test run」で一旦テストしたあと、
- 「Search and Replace」で実行します。
Search-Replace-DBの削除
URLの置換が完了すると、「Search-Replace-DBを削除するか」と聞いてくるので、削除を選択すれば、削除できます。(画像撮り忘れ)
一通り完了
これで、ドメインの引越し作業は一通り完了しました。
あとは、実際に新しいURLでアクセスしてみて、不具合がないか念入りに確認して完了です。
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