Synology製 NASを使用しています。
DSMのバージョンは7.2.2です。
はじめに
WEBサーバー用のNASを設定していきます。
外部からアクセスできるようにするための設定
ドメインの取得
外部からアクセスできるようにするために、ドメインを取得します。
https://○○.△△.××/あああ の △△.×× の部分です。
SynologyのNASでは、1台につき1つのドメインが無料でもらえますので、今回はそれを使います。
その場合は、Synologyの所有するドメイン△△.××のサブが分け与えられる形となるので、
○○.△△.××となります。
NASの「コントロールパネル」ー「外部接続」ー「DDNS」で、設定とともに取得できます。
ちなみに、DDNSは、Dynamic Domain Name System のことです。
Synology Knowledge Center 「Synology NAS の外部アクセスのクィック スタート ガイド」も参考にしてください。

- ホスト名を入力します。「.」の前は、好きな名称、後ろはリストから選択になります。
- 例:webtest.myDS.me
- SynologyアカウントはNASの設定が自動で入ります。
- 外部アドレス(IPv4):「自動」
- 外部アドレス(IPv6):「自動」
- Let's Encrypt から証明書を取得して、デフォルトの証明書として設定する にチェックを入れます。
- (SSL 証明書が既に DDNS ホスト名と一致する場合は、チェックボックスは無効になります。)
- 有効HeartBeat にチェックを入れます。
- 「テスト接続」をクリックしてテストします。
Let’s Encryptの無償のSSL証明書の取得
DDNS取得時に一緒に取得していれば不要なので省略します。
SSL証明書は、サーバーが実在すること、本物であることを証明するものです。httpsにて接続する場合に必要です。これがないと、ブラウザで接続したときに「安全でない可能性がある」とされて、開かないことを推奨されてしまいます。
ルータでポート転送の設定
外部からWebサーバーにアクセスできるよう、ルーターの設定を変更します。
設定するのは、下記2ポートです。
接続 | プロトコル | 基本のポート番号 | ポート番号の変更 |
Web HTTP接続 | TCP | 80 | 不可 |
Web HTTPS接続 | TCP | 443 | 不可 |
ルータによって、設定画面や名称が違います。今回は、SoftBankのルータです。

Webブラウザから、ルータにログインします。アドレスは、「http://192.168.〇.1」(〇の数字が人によって異なります。)
ユーザ名とパスワードを入れて、ログインすると、この画面になります。
接続確認は、WordPressをインストールした後です。
必要なアプリケーションのインストール
NASにログインして、DSMでの作業になります。
Web Station のインストール
PHPのインストール
MariaDBのインストール
phpMyAdminのインストール
アプリケーションの設定
試行錯誤の設定後、記憶をたどって書いているので、違うところがあるかもしれません。
Web Station の設定

「設定」タブで、
- PHPのバージョンを選択。ここでは8.2を選択。
- 「PHPキャッシュを有効にする」にチェックを入れる。
- 「display_errorsを有効にして、PHPエラーメッセージを表示する」にチェックを入れる。
- 「保存」をクリック

デフォルトサービスの編集 ウインドウが開くので、
- HTTP バックエンド サーバーを、リストから選択
- 今回は、リスト表示される中でなじみのある「Apatche HTTP server」の最新バージョンを選びました。
- PHP をリストから選択。今回は、PHP8.2
- 「パーソナルウェブサイトを有効にする」のチェックを外す。
(ここにチェックを入れると、DSMで設定したユーザーのhomeフォルダ内に、Webフォルダが作成され、ユーザーごとのウェブサイトが作れるようです。) - 「保存」をクリック
で設定します。
MariaDBの設定
「ドメインソケット」は
WordPressが、どのDBにアクセスするのかを指定する時に利用します。
あとで使うので、記録しておきましょう。
phpMyAdminの設定

最初に立ち上げると、管理者「root」のパスワード設定画面になります。
- ユーザー:root
- パスワード:任意のパスワード
- server choice:MariaDB 10
- 「実行」をクリック
で設定します。

- ユーザ名:「テキスト入力項目の値」を選択
- ユーザ名:任意のユーザー名を入力
ここでは、例としてwebtestを入力 - ホスト名:「ローカル」を選択
- パスワード:「テキスト入力項目の値」を選択
- パスワード:2か所に同じパスワードを入力
- 認証プラグイン:「ネイティブMySQL認証」を選択
- グローバル特権の「すべてチェックする」に知チェックをいれる。
そのあと、一番下までスクロールして
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