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Rasberry Pi 5でデスクトップPC その4 日本語入力と、ネットワーク接続

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前回の記事でお伝えした通り、今回は、MX Linuxの日本語入力関係のセットアップと、ネットワークファイルサーバーへ接続できない問題の対策を紹介します。

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日本語入力関係セットアップ

MX Linuxは、初期状態では日本語入力ができません。日本語入力にはいろいろなものがありますが、ここでは、iBus-Anthyをセットアップします。

必要なパッケージのインストール

MXパッケージインストーラ

MXパッケージインストーラ」を起動します。
方法はいくつかありますが、左端のパネル内にある、開封した箱のようなアイコンを右クリックして、表示されるリストから起動するのが簡単です。

MXパッケージインストーラ 言語

MXパッケージインストーラ」の「Poplar Applications」タブに、「言語」があるので、これをクリックして展開します。

日本語パッケージ選択

日本語入力は3種類ありますが、その中から今回はiBus-Anthyとしたいため、「Japanese_Input」にチェックを入れます。

ついでに、日本語フォントや、アプリケーション用日本語パックもインストールします。

選択したら、「Install」をクリック。

パスワード入力

パスワードを入力し、「認証する」をクリック。

依存関係

必要なパッケージを選んでくれます。(詳細を見たい場合は「詳細を表示…」をクリック)

「OK」でインストールを開始します。

インストールが正常に終わったら、「MXパッケージインストーラ」を閉じます。

再起動

再起動します。

パネルーキーボード

正常にインストールされていれば、左端パネル内のキーボードのアイコンを左クリックすると、このように表示されます。

余分なものが含まれますので、これを次の手順で削除します。

日本語入力設定

キーボードアイコン右クリック

キーボードのアイコンを右クリックして、「設定」を開きます。

日本語 - Mozc削除

削除したい対象を選択して、「削除(R)」をクリックします。
今回は、「日本語 - Mozc」と、

NOTE

Mozcの方が変換精度が高いようです。
個人的に使い慣れたAnthyを残しています。

英語 - 英語(US)削除

英語 - 英語(US)
を削除。

Anthy設定

次にAnthyのキー割り当ての設定変更をします。
必須ではありませんので、お好みで。

日本語 - Anthy」を選択した状態で、「設定(P)」をクリック

キー割り当て設定

ここでは、

  • 日本語入力on-offに「CTRL」+「スペース
  • 直接入力(latin_mode)への切り替えに、「左ALT」、「英数(CAPS)」、「無変換
  • 日本語入力への切り替えに、「右ALT」「ひらがな/カタカナ

を設定します。

まずは、「on_off」を選択した状態にして、「編集(E)」をクリック

on_offのキー設定追加

キーコードの右の方にある、「」をクリック。

キー入力

「キーを入力してください」と表示されるので、
CTRL」を押しながら「スペース」を押します。

「CTRL」+「スペース」キー設定追加

キーコードに「space」、キー修飾の「Control」にチェックが入ったのを確認したら、「追加(A)」をクリックします。

「Ctrl+space」追加OK

Ctrl+space」が上のリストに追加されたのを確認して、「OK(O)」をクリック。

その他キー割り当て設定

on_offに、「Ctrl+space」が追加されました。(青枠

  • 直接入力(latin_mode)に、「左ALT」、「英数(CAPS)」、「無変換
  • 日本語入力(hiragana_mode)に、「右ALT」、「ひらがな/カタカナ

も同じように設定します。

キー割り当て設定完了

キー割り当て設定が終わったら、「閉じる(C)」でウィンドウを閉じます。

INFO
  • 直接入力(latin_mode)への切り替えに、「左ALT」、「無変換
  • 日本語入力(hiragana_mode)への切り替えに、「右ALT」、「ひらがな/カタカナ

これらを設定することで、現在の入力状態に関わらず、

  • 日本語キーボードの場合、「無変換」を押せば、直接入力。「ひらがな/カタカナ」キーを押せば、日本語入力
  • 英語キーボードの場合、「左ALT」を押せば、直接入力。「右ALT」キーを押せば、日本語入力

となり、Macのキーボードのような操作性が得られます。

入力できるか確認

テキストエディタを開いて、日本語入力ができるか確認します。

「JA」直接入力

JA」は日本語キーボードの直接入力しかできない状態です。
Win」キー+「スペース」キーで、Anthyに切り替えます。

「_A」直接入力

_A」はAnthyでの直接入力の状態です。

日本語入力に切り替え

ここで、設定したキーのいずれかで日本語入力に切り替えます。

「あ」日本語入力

」の表示になれば、日本語入力ができるようになります。

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ネットワークファイルサーバーへ接続できない対策

x64や386アーキテクチャ用のMX Linuxでは起きないのですが、Raspberry Pi用のMX Linuxでは、初期状態ではSMBネットワークサーバーへの接続ができません。これについて、解決したので紹介します。

NGネットワークへ接続

初期状態で、ネットワークに接続しようとすると、

ネットワーク接続エラー

エラーが表示され、接続できません。

これは、必要なパッケージがインストールされていないためです。不足しているパッケージをインストールします。

パッケージのインストール
  1. MX パッケージインストーラー(Package Installer)」を開いて、
  2. Enabled Repos」タブを選択
  3. gvfs」で検索します。

ここで表示される「gvfs-backends」と「gvfs-fuse」をインストールします。

gvfs-backends」と「gvfs-fuse」をインストール

gvfs-backends」と「gvfs-fuse」にチェックを入れ、「Install」をクリックします。

パスワード入力

パスワードを入力し、「認証する(A)」をクリック

依存関係

OK」をクリック

インストール完了

インストールが完了したら、「OK」をクリック。
その後、「Close」をクリックし、ウィンドウを閉じます。

再度 ネットワークへ接続

再び、ネットワークへ接続してみます。

サーバー表示

ネットワーク上にあるファイルサーバーが使えるようになりました。

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おわりに

ここまでで、Pironman5+Raspberry 5+MX Linuxの基本的な設定は完了です。
基本的なアプリケーション(ブラウザ、メールソフト、オフィスソフトなど)は最初からインストールされていますので、おおよそのことはそのままできます。
他のアプリケーションも、MXパッケージインストーラからインストールできます。

Raspberry Piは4Bまでは非力でしたが、5であればデスクトップPCとして結構使える印象です。
性能に対するコストパフォーマンスで言えば、Intel N100,N95などを搭載したミニPCの方が上ですが、性能で語れない魅力があると思います。

興味があればぜひ挑戦してみてください。

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