はじめに
WordPress6.4から、サポートするPHPのバージョンが変更されました。
古いバージョンのPHPではセキュリティの心配もあるので、WordPress6.4が正式にサポートする、最新のPHPバージョン8.2に変更します。
WordPressのサポートするPHPのバージョン確認
こちらのサイトで、WordPressがサポートするPHPのバージョンが確認できます。
WordPress 6.4では、PHP 8.0、PHP 8.1、PHP 8.2 と互換性(一部除き)があり、PHP 8.3 はベータ互換性がある、と記載さています。
今回は、PHP 8.2へバージョンアップすることとします。
Synology NASでの作業
PHP 8.2 のインストール
Webブラウザーで、DSMにログインします。
左上のメニューから、
Web Stationをクリックして起動します。
「概要」で表示されるリストで、「PHP 8.2」の行の右端をクリックします。
パッケージセンターが起動し、PHP 8.2のインストール画面が表示されるので、
「インストール」
をクリックします。
インストールが始まります。
インストールが完了すると、「実行中」にかわります。
Web Stationの「概要」も、PHP 8.2の行が
「未インストール」から
「通常」に
変わります。
これで、PHP 8.2のインストールは完了です。
スクリプト言語の設定
次に、スクリプト言語の設定を行います。
- 「スクリプト言語の設定」をクリックし、
- 「作成」をクリックします。
- 「プロファイル名」「説明」には任意の名称、説明を入力します。
- 「PHPバージョン」は、今回インストールしたPHP 8.2をリストから選択
- 「PHPキャッシュを有効にする」と「Dsiplay_errorを有効にして...」の
チェックを入れます。 - 「次へ」をクリック
エクステンション(拡張機能)を設定します。
ここでは、全部にチェックをいれます。
左上のチェックボックスをクリックすると、全部にチェックが入ります。
FPM 設定の構成は、デフォルトのままとします。
コア設定を構成
画像にある5項目を編集しました。
大きな画像や動画を投稿する場合、
「Post_max_size」「upload_max_filesize」
の数値を大きくします。
ここでは、128M(Bytes)としてます。
設定を確認して、よければ「作成」します。
リストに、今設定したプロファイルが追加されました。
Webサービスの設定変更
次にWebサービスの設定を変更します。
- 「Webサービス」をクリック
- 「デフォルトサービス」を選択
- 「編集」をクリック
表示されたウインドウで、
「PHP」を変更します。
先ほど「スクリプト言語の設定」で作成したプロファイル名をリストから選択します。
これで設定は完了です。
WordPress管理画面上での確認
WordPressの管理画面のメニューから、「サイトヘルス」を開き、ステータスをみます。
エラー等ないことを確認します。
その後、「情報」からPHPのバージョンを確認します。
「情報」→「サーバー」から
PHPのバージョンが8.2.*で稼働していることが確認できました。
以上で、WordPressで使用するPHPのバージョンアップが完了です。
コメント