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WEBサーバーをつくる設定編

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はじめに

WEBサーバー用のNASを設定していきます。

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外部からアクセスできるようにするための設定

INFO

DSMのバージョンは7.1です。

ドメインの取得

外部からアクセスできるようにするために、ドメインを取得します。
https://○○.△△.××/あああ の △△.×× の部分です。
SynologyのNASでは、1台につき1つのドメインが無料でもらえますので、今回はそれを使います。
その場合は、Synologyの所有するドメイン△△.××のサブが分け与えられる形となるので、
○○.△△.××となります。

NASの「コントロールパネル」ー「外部接続」ー「DDNS」で、設定とともに取得できます。
ちなみに、DDNSは、Dynamic Domain Name System のことです。
Synology Knowledge Center 「Synology NAS の外部アクセスのクィック スタート ガイド」も参考にしてください。

DDNS設定01

NASに管理者ユーザー名でサインインします。

DDNS設定02

DSM画面です。

DDNS設定03

コントロールパネルをクリックします。

DDNS設定04

外部アクセスをクリックします。

DDNS設定05
  1. DDNSをクリック
  2. 追加をクリック
DDNS設定06-2

ウィンドウが開きます。

  • サービスプロバイダ名
  • ホスト名

を入れていきます。

DDNS設定07

サービスプロバイダ名で、「Synology」を選択します。
SynologyのDDNSサービスを利用するためです。

DDNS設定08-2

サービスプロバイダ名を選ぶと、入力項目がかわります。

DDNS設定08-4
  1. ホスト名を入力します。「.」の前は、好きな名称、後ろはリストから選択になります。
  2. 例:webtest.myDS.me
  3. SynologyアカウントはNASの設定が自動で入ります。
  4. 外部アドレス(IPv4):「自動」
  5. 外部アドレス(IPv6):「自動」
  6. Let's Encrypt から証明書を取得して、デフォルトの証明書として設定する にチェックを入れます。
  7. (SSL 証明書が既に DDNS ホスト名と一致する場合は、チェックボックスは無効になります。)
  8. 有効HeartBeat にチェックを入れます。
  9. 「テスト接続」をクリックしてテストします。
DDNS設定08-3

参考 ホスト名のリストです。

DDNS設定08-5

接続が正常に行われた場合、
ステータスが「--」から「正常」
にかわります。
「OK」をクリックします。

DDNS設定10

これで完了です。

Let’s Encryptの無償のSSL証明書の取得

DDNS取得時に一緒に取得していれば不要なので省略します。

INFO

SSL証明書は、サーバーが実在すること、本物であることを証明するものです。httpsにて接続する場合に必要です。これがないと、ブラウザで接続したときに「安全でない可能性がある」とされて、開かないことを推奨されてしまいます。

ルータでポート転送の設定

外部からWebサーバーにアクセスできるよう、ルーターの設定を変更します。
設定するのは、下記2ポートです。

接続プロトコル基本のポート番号ポート番号の変更
Web HTTP接続TCP80不可
Web HTTPS接続TCP443不可

ルータによって、設定画面や名称が違います。今回は、SoftBankのルータです。

rooter01-2

Webブラウザから、ルータにログインします。アドレスは、「http://192.168.〇.1」(〇の数字が人によって異なります。)

ユーザ名とパスワードを入れて、ログインすると、この画面になります。

rooter01-2

「ルータ機能の設定」をクリック

rooter03

「ポート転送設定」をクリック

rooter03

No.1から順番に入れていきます。

rooter04

No.1から順番に入れていきます。
転送先IPアドレスは、WebサーバにしたNASのIPアドレスです。ここでは例として192.168.100.100にしてます。

rooter05

「設定を保存する」をクリックします。その後、自動で再起動され、完了となります。

接続確認は、WordPressをインストールした後です。

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必要なアプリケーションのインストール

NASにログインして、DSMでの作業になります。

install01

デスクトップで、「パッケージセンター」をクリックして開きます。

Web Station のインストール

install02

Web Stationを見つけて、「インストール」をクリック。

PHPのインストール

install03

WordPress5.9.3では、PHPはバージョン7.4以上が必要とされています。
バージョン8.0もありますが、今回はバージョン7.4をインストールしました。
「インストール」をクリック。

MariaDBのインストール

install04

MariaDBを見つけて、「インストール」をクリック。

phpMyAdminのインストール

install05

phpMyAdminを見つけて、「インストール」をクリック。

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アプリケーションの設定

NOTE

試行錯誤の設定後、記憶をたどって書いているので、違うところがあるかもしれません。

Web Station の設定

WebS01

Web Stationをクリックして開きます。

WebS01-2

ウィンドウが開きます。

INFO

前で紹介した必要なパッケージのインストールは、ここでもできるようになってます。

WebS02
  1. 「スクリプト言語の設定」
  2. 「ユーザー定義」
  3. 「編集」

の順にクリック

WebS03

「設定」タブで、

  1. PHPのバージョンを選択。ここでは7.4を選択。
  2. 「PHPキャッシュを有効にする」にチェックを入れる。
  3. 「display_errorsを有効にして、PHPエラーメッセージを表示する」にチェックを入れる。
WebS04

「拡張」タブで、

先頭行にチェックをいれ、すべての項目にチェックを入れる。

「保存」ボタンをクリックして、保存。

WebS05

もとのウィンドウに戻ったら、

  1. 「Web サービス ポータル」
  2. 「デフォルトサーバー」
  3. 「編集」
  4. の順にクリック

(もしかすると「デフォルトサーバー」がなく、「作成」で新規作成かも)

WebS06

デフォルトサーバーポータルの編集 ウインドウが開くので、

  1. HTTP バックエンド サーバーを、リストから選択
  2. 今回は、リスト表示される中でなじみのある「Apatche HTTP server」の最新バージョンを選びました。(もしかすると、パッケージのインストールが必要かも)
  3. PHP をリストから選択。今回は、PHP7.4しかインストールしていないので、一択
  4. 「パーソナルウェブサイトを有効にする」のチェックを外す。
    (ここにチェックを入れると、DSMで設定したユーザーのhomeフォルダ内に、Webフォルダが作成され、ユーザーごとのウェブサイトが作れるようです。)
  5. 「保存」をクリック

で設定します。

MariaDBの設定

Mari01

DSM上で、「MariaDB 10」をクリックして起動。

No Image

新しいパスワードを求められますので、入力します。

Mari02
  1. 「TCP/IPを有効にする」にチェックを入れ
  2. 「適用」をクリックします。
INFO

「ドメインソケット」は
WordPressが、どのDBにアクセスするのかを指定する時に利用します。
あとで使うので、記録しておきましょう。

phpMyAdminの設定

PHP01

DSMで「phpMyAdmin」をクリックして起動。

No Image

最初に立ち上げると、管理者「root」のパスワード設定画面になります。

  1. ユーザー:root
  2. パスワード:任意のパスワード
  3. server choice:MariaDB 10
  4. 「実行」をクリック

で設定します。

PHP02

ログイン画面から、ユーザー名「root」でログインします。

PHP03

ユーザーを追加します。
「ユーザーアカウント」をクリック

PHP04

開いたタブの中段あたりにある、「ユーザアカウントを追加する」をクリック

PHP05
  1. ユーザ名:「テキスト入力項目の値」を選択
  2. ユーザ名:任意のユーザー名を入力
    ここでは、例としてwebtestを入力
  3. ホスト名:「ローカル」を選択
  4. パスワード:「テキスト入力項目の値」を選択
  5. パスワード:2か所に同じパスワードを入力
  6. 認証プラグイン:「ネイティブMySQL認証」を選択
  7. グローバル特権の「すべてチェックする」に知チェックをいれる。

そのあと、一番下までスクロールして

PHP06

一番右下にある「実行」をクリックして、ユーザを登録

PHP07

いったんログアウトして、登録したユーザ名でログインできるか確認します。
ウインドウの左上に、ログアウトボタンがあるので、クリックしてログアウトします。

PHP08

先ほど設定した、ユーザ名、パスワードでログインします。ログインできない場合は、ユーザ名「root」でログインして、設定を見直してください。

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