はじめに
Synology NAS DS218jでのWebサーバー立ち上げ、WordPress導入編です。
複数のWordPressを立ち上げも、この作業を繰り返せば可能です。私は、公開用とテスト用の2つをつくりました。
データベースの作成(phpMyAdmin)
WordPressに必要なデータベースを作成します。
Synology DSMにログインしての作業になります。
phpMyAdminを起動します。
ログイン画面が表示されるので、設定したユーザ名、パスワードでログインします。
ウィンドウが開くので、上部の「データべース」タブをクリックします。
WordPressで使用するデータベースを作成します。
データベース名:任意の名前です。
例:A01webtest
照合順序:「utf8mb4_general_ci」「utf8_general_ci」を選択して下さい。
「作成」をクリックします。
phpMyAdminのウィンドウ左側に、新しく作成したDBが表示されます。
選択すると「このデータベースにはテーブルがありません。」と出ますが、からのデータベースを作成したわけですので、正常です。
これで作成完了です。
WordPressのダウンロード
NASのDSM上でダウンロードする方法と、PCでダウンロードする方法とありますが、今回はPCで作業します。
日本語WordPressのホームページを開きます。
右上の「WordPressを入手」をクリックします。
ダウンロードページが表示されますので、少し下のほうにある、「 WordPress (バージョン) をダウンロード」今回は、バージョン5.9.3でした。
ダウンロードが完了しました。
Webブラウザで、DSMにログインし、File Stationを起動します。
左にフォルダがツリー表示されているので、「Web」をクリック。
PCから、先ほどダウンロードしたファイルを、ドラッグアンドドロップします。
同じ名前のファイルがあった場合、上書きしてよいか、と聞かれますので、「上書き」をクリックします。
ファイルがNASにアップロード(コピー)されました。
アップロード(コピー)したファイルを右クリックして、「解凍」-「ここに解凍する」を選びます。
圧縮ファイルが解凍され、「WordPress」というフォルダができました。
フォルダの名前を変えます。このフォルダ名が、アクセスするときの名前になります。
https://○○.△△.××/あああ の「あああ」の部分です。
いまのフォルダ名だと、今回の例では
https://○○.△△.××/WordPress
になるので、これを変えていきます。
フォルダを右クリックして、「名前の変更」を選択
開いたウィンドウで、名前を設定します。
今回は、「webtest」という名前にしました。
「OK]をクリックして設定します。
フォルダ名が変更されました。
WordPressのインストール
ブラウザで、先ほどのwordPressフォルダにアクセスします。
今回の例では、アドレスは
https://webtest.myDS.me/webtest/wp-admin/install.php
になります。
初期画面が表示されます。
「さあ始めましょう」をクリックします。
データベース接続のための詳細情報の入力画面になります。
- データベース名:phpMyAdminで作成したデータベース名
例:A01webtest - ユーザ名:phpMyAdminへのログインユーザ名です
例:webtest - パスワード:ログインユーザ名に対するパスワード
- データベースのホスト名:「localhost:/run/mysqld/mysqld10.sock」を入力
- テーブル接頭辞:wp_ (ここではそのままにしてますが、変更した方がセキュリティ上よいようです。)
「送信」をクリックします。
無事データベースに接続されると、左のウィンドウが表示されるので、「インストール実行」をクリックします。
失敗すると、左下のようなエラー表示が出ます。
「もう一度お試しください」
をクリックして、やり直します。
サイトの情報など設定していきます。
- サイトタイトル:サイトの名前です。後でも修正できます。
- ユーザ名:このサイトにログインするユーザ名
例:WPtestuser
セキュリティ上、データベースのユーザ名や、NASのユーザ名とは別の名前にしましょう。 - パスワード:ユーザ名のパスワード
- メールアドレス:2で設定するユーザーのメールアドレス
- 検索エンジンでの表示:チェックする。
テスト運用中や、サイト作成中は、チェックを入れておき、完成したらチェックをはずします。
「WordPressをインストールする」をクリックします。
「成功しました」が表示されれば完了です。
「ログイン」をクリック。
ログイン画面が表示されるので、設定したユーザ名、パスワードでログインします。
WordPressのダッシュボードが開きます。
これで、インストールは完了です。
WordPress更新のための設定変更
WordPressのプラグインやテーマのインストールや更新は、標準ではFTPやSSHが使用されています。できるだけ簡単にしたいため、ダイレクトに更新させるためにwp-config.phpの内容を変更して対応させます。
- wp-config.phpを変更する。
WordPressフォルダ(例ではwebtestフォルダ)の中に、「wp-config.php」が一覧にあるので、このファイルをテキストエディタで開きます。 - 次を追加します。
define('FS_METHOD','direct'); - ファイルを保存して終了です。
WordPressへログイン
ログイン画面へは、以下URLでアクセスします。
https://(ドメイン名)/(Wordpressフォルダ名)/wp-admin/
今回作ったフォルダ名“webtest”の場合は下記になります。
https://webtest.myDS.me/webtest/wp-admin/
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