はじめに
前回は、箱だしからデフォルト状態での性能テストをしました。
NucBox G9は、BIOSで、PowerLimitを3段階に変更できるようになっているので、それを試します。

Power LimitとPL1、PL2の関係
Balance

デフォルトのBalanceでは、PL1 = 10.00W、PL2 = 15.00W です。
Quiet

省電力設定のQuietでは、PL1 = 8.00W、PL2 = 10.00W です。
これは、Intel N100搭載のMeLE(HiMeLE) Quieter4Cのデフォルト設定と同じ。性能差がどれぐらいあるか楽しみです。
High Performance

High Performanceでは、PL1 = 15.00W、PL2 = 15.00W です。
まとめると
・ | Balance | Quiet | High Performance |
---|---|---|---|
PL1 | 10.00W | 8.00W | 15.00W |
PL2 | 15.00W | 10.00W | 15.00W |
CINEBENCH R23結果

・ | Balance | Quiet | High Performance |
---|---|---|---|
Multi Core | 2511 pts | 2199 pts | 2911 pts |
Single Core | 763 pts | 762 pts | 753 pts |
結果、Multi Coreに顕著な違いが出てます。
Single Coreは、High Performanceが一番低い値が出てますが、CPU温度が下がり切る前にテストしていたためで、全部一緒と考えて良さそうです。
miniPC性能比較(参考)
NucBox G9だけ、Singleの数値が低いのですが、原因はわかりません。
ちなみに、Windowsのバージョンが違います。それが原因かもしれませんし、なにか制限がかかっているのかもしれません。
Intel N150は、N100よりCPU性能自体はちょっとだけ高いのですが、PC本体の熱設計によって変わるということがよくわかると思います。

MeLE Quieter 3C/ HiMeLE Quieter 4Cはファンレスです
おわりに
はっきり言って、WIndowsで使うかぎり、Intel N100搭載のQuieter4C、Intel N95搭載のOverclock 4Cと性能差はほとんど体感できません。
また、GMKtec NucBox G9のPower Limitを変更したときも、体感できるほどの差はありません。
また、ファンの音自体も静かで、発熱もさほど差がないので、普通にデスクトップ機と使うのであれば、High Performanceで使うのが良いのではないかと思います。
Single Core性能が低いのは気になります。なにかわかれば、記事としてアップしたいと思います。
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