はじめに
増設したSSDにWindows11をインストールする方法です。今回はメーカーのMeLEが案内・提供のものを使用しています。
本サイト使用したPCは、Quieter4Cです。
Quieter3Cだけでなく 、Quieter4C、Overclock4Cも同じ方法でクリーンインストールできます。
2024/5/2時点で、MeLEで公開されている再インストール用OSイメージは、以下になります。
- Windows11Pro 23H2
- Windows11Pro 22H2
- Windows10Pro 21H1 / Quieter3Cのみ
Windowsのバージョンが異なっても、インストール方法はいっしょです。
今後Windows10のイメージファイルはなくなる可能性があるので、Windows10Proが必要な方は、今のうちにダウンロードして、保存しておいたほうが良いでしょう。
今回の方法は、SSDの中身がすべて消去され、クリーンインストールした状態になります。
必要なデータは、作業前に他のメディアに移しておきましょう。
インストールメディア作成
ツールのダウンロード
MeLEのサイトから、ツールを含むWindows11インストールファイルをダウンロードします。

「Support」をクリックします。

「Reinstall Microsoft Windows&Download OS」をクリック


日本語を使う場合は、American Edition, 9 languages(青で囲った部分の説明から) もしくは Asia Edition, 9 languages(緑で囲った部分の説明から) を選ぶことになります。
今回は、Windows11Proを再インストールするので、リンク「Windows11 Pro」をクリックします。
すると、ダウンロード先が表示されます。
2024/5/2時点で、以下のいずれかからダウンロード可能になっています。
Link1・・・OneDrive
Link2・・・Googleドライブ
今回は、Googleドライブからダウンロードします。

Windows 11 Pro 23H2 をダブルクリックしてひらきます。
America_Edition_・・・_EMMC.zip をダウンロードします。

ファイル名には、以下の意味があります。
- Asia_Edition_・・・:日本語を含む9言語用 デフォルト:日本語
- America_Edition_・・・:日本語を含む9言語用 デフォルト:English(United States)
- Europe_Edition_・・・:日本語を含まない11言語用 デフォルト:English(United States)
- ・・・_EMMC・・・:eMMCへのインストール用
- ・・・_SSD・・・:SSDへのインストール用
今回SSDへインストールするため、SSDインストール用を選ぶのが適切なのですが、SSDインストール用は提供が中止されることがあります。
そのため、ここでは、eMMC用をダウンロードして、後述の設定ファイルを変更することで、SSDへのインストールする方法を紹介しています。
インストール用ファイルは、たびたびアップデートされています。過去の状況は、以下参照ください。
2022/11/5時点では、Windows10Pro 21H1と、Windows11Pro 21H2が提供されていました。
ファイルは、OneDriveの共有フォルダで提供されおり、
Windows11Pro 21H2については、以下のようになっていました。

ファイル名についている語句には、次の意味があります。
- America_Edition:日本語を含む9言語用 デフォルト:English(United States)
- EMMC:eMMCへのインストール用
- SSD:SSDへのインストール用
SSDへインストールするため、(1)を選ぶのが適切なのですが、当時、ダウンロード速度が非常に遅いため、zip圧縮されている(2)をダウンロードして、後述の設定ファイルを変更することで、SSDへのインストールができるようにしていました。



解凍とUSBメモリへのコピー
ダウンロードしたファイルを解凍します。

解凍したファイルは、全部で11.3GBあるので、16GB以上のUSBメモリを準備します。

NTFSフォーマットのUSBメモリを用意
USBメモリは、NTFSフォーマットしておきます。

USBメモリへのコピー
フォルダの中身すべてをUSBメモリへコピーします。

設定ファイルの編集
eMMC用のファイルをダウンロードしたため、そのままではeMMCにインストールされてしまいます。
SSDへインストールするように設定します。
SSDインストール用をダウンロードした場合は、この作業は不要です。

Scriptsフォルダ内の「Startnet.ini」を編集します。

「Startnet.ini」を右クリックして、「プログラムから開く」-「メモ帳」を選択。

12行目あたりにある、
「TargetDisk = eMMC」を「TargetDisk = SSD」
へ変更して保存します。
これでインストールメディアの作成は完了です。
BIOSの設定変更 eMMCの切り離し
間違ってeMMCにインストールされないようにするための、念のための設定です。
不要な場合は、「インストールメディアからの起動」へ

PCを起動し、この画面の表示中に「del」キーを押し(連打)、BIOSに入ります。

上段タブで「Chipset」を選択

「PCH-IO Configuration」を選択

「SCS Configuration」を選択

「eMMC 5.1 Controller」の「Enabled」を変更します。

「Enabled」から「Disabled」に変更

「Disabled」になったのを確認。

上段のタブ「Save & Exit」から、「Save Changes and Exit」を選択し、保存します。
これで、eMMCが切り離されます。
保存するとすぐ再起動が始まります。
インストールメディアがPCに接続されているかの確認と、
キーボードで「F7]キーを押す準備をしておきましょう。
インストールメディアからの起動
起動メディアの選択画面からの起動
作成したインストールメディアをPCにさして、PCを起動します。

この画面の表示中に「F7」キーを押し(連打)、起動メディアの選択画面を表示させます。

「USB」を選択します。「ENTER」でUSBから起動が始まります。
インストールメディアから起動すると、すぐにSSDの消去・インストールが始まり、中断・取り消しができません。
別の方法 BIOSから
BIOSからも起動ディスクを選んで起動ができます。

BIOSに入ったら、上段タブの「Save & Exit」を選択
「Boot Override」で、「USB」を選択し「Enter」
でUSB(インストールメディア)から起動できます。
起動に失敗したとき
「F7」キーや「del」キーを押すタイミングが悪く、起動メディア選択画面や、BIOSに入れなかった場合、EFI Shellが立ち上がります。(下画像)

この場合は、コマンド打ち込み可能な状態になったら
「exit」と入力、「Enter」で抜けられます。私の場合、このあとすぐにUSB(インストールメディア)から起動しました。
インストール開始
インストールメディアから起動が始まれば、あとは待つのみです。およそ15分ほどかかります。

読み込みが始まり、専用ツールが立ち上がります。

SSDの初期化、ファイルのコピーが行われます。

コピー完了後、インストールメディア(USBメモリ)を抜くと、再起動します。

自動的に再起動し、なんらかの処理が始まります。

ひたすら待ちます。

もうちょっと

これで、再インストール完了です。
この後は、Windowsの設定となります。
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